当社の調査・診断事例の一部をご紹介します。
事例紹介1・オーナー様所有マンションのリニューアル工事 神奈川県K様所有賃貸マンションのリニューアル工事
■依頼状況
建設より10数年が経過した賃貸マンションのオーナー様がタイルの汚れや塗装の劣化などが見受けられてきたため、リニューアルと同様に調査も同時にやって欲しいと依頼を受けました。
- 弊社の一級建築士による現地簡易調査にてタイルのひび割れ、一部剥落・浮きなどがみとめられたことや屋根にも劣化などが見受けられたため、全面足場による調査及び補修を行うこととなりました。
- 元々全面クリーニング・塗装の際には足場が必要となることから、調査・補修も同時に行うことでコストを抑えつつ、タイルの剥落や漏水に対するリスク軽減がはかられました。
- また、調査を行い必要な部分のみ補修を行うことでもコストの低減効果がありました。
屋根補修前 (囲み部は補修範囲) |
屋根補修後 | 廊下部塗装前 | 廊下部塗装後 |
タイルのクラック・剥離 | タイル補修後 | コンクリート剥落部 | 補修後 |
事例紹介2・地震後のひび割れ状況の調査、分譲マンションのひび割れ調査
■依頼状況
2011年3月11日の東日本大震災後、マンション各所にてひび割れが多く見受けられたことから管理組合様の依頼を受け、下記の項目を考慮して調査を行いました。
- ■調査に個人差が出ないように、基準を統一すること
- ■各階平面図にプロットして、方向性に関係があるかどうか
- ■どの部位のひび割れが、もっとも多いかのランク付け
- ■被害の度合と階数の関連性
- ■修繕時の優先順位
また、調査後にひび割れ、損傷部に対する補修方法や改善案の提示等をさせていただきました。
壁のひび割れ | ひび割れ部拡大 | 梁下部のひび割れ | 床段差部の欠損 |
事例紹介3・図面のない鉄骨造(S造)工場の耐震診断に伴う調査 鉄骨造(S造)構造物の部材調査・作図
■依頼状況
この工場は新耐震設計法(昭和56年施工)以前の建物で、旧基準で建てられた建物の地震に対する安全性や経年に伴う劣化が懸念されることから、耐震診断を実施するための図面がないので、図面復元、部材詳細調査など耐震診断を行うのに必要な調査を実施しました。調査の実施後伏図、軸組図、部材リストを作成しました。
- 調査は
- ■スパン、階高の測定。
- ■各柱及び大梁、軸ブレース、トラス梁、水平ブレース等の部材寸法、ガセットプレート、並びに止め付けリベットの頭径の測定。
- ■クレーンガーダーとその付随の部材、屋根の水平ブレース部材の寸法及びガセットプレート並びに止め付けリベットの頭径の測定。
- ■クレーンガーダーの吊り荷重と台数。
- ■柱脚部は、ベースプレートの形状や厚み、アンカーボルトの径や本数の確認。
- などを行いました。柱脚部が埋まっている場合、ベースプレートやアンカーボルトを確認する必要があるので、ハツリだしにより確認しました。
- 高所などの手の届かない部材については、高所作業車を用いて調査を実施しました。
柱との接合部分 | ガセットプレート | 高所作業車による調査状況 | 柱脚部のハツリだし |
事例紹介4・東京都緊急輸送道路沿道における集合住宅の補強設計および工事管理
■依頼状況
東京都緊急輸送道路沿道の耐震化事業で補強設計を実施した集合住宅で補強工事の工事監理を実施しました。
居ながら施工につき、管理組合と施工業者を交え緊密な打合せを行いました。
- ■外側貼付け鉄骨ブレース
- ■RC耐震壁新設
- ■RC耐震壁増打
- ■RC壁開口閉塞
- ■鉄骨K型ブレース
- ■耐震スリット
以上の補強工法を用いて水平耐力の向上を図りました。
鉄骨K型ブレース | 耐震スリット |
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